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意味なんかきっとないんだ。黒雨です。
不意にわき起こる思考が、確かだと思えた物を溶かしていくんだ。
不意に、確定してものが不確定に思える。
就職先が決まって、骨折して、実家に戻って生活に不自由せず(不自由だけど)にいると、不意になんか考える時間ができる。
そこで不安になってくるんだ。
黒雨は卒業できるのか。単位の取得とか間違えていないだろうか。卒業見込はでたんです。だからでることができそうな気もするんですが、今年度は半分の講義を切っている現状。んで取っているうち教職課程は自由科目扱いで卒業単位に参入されない。
あれ、単位間に合ってる? 本当に?
不意に不安になってきた。ヤヴァイ。まずい傾向だ。
なにがまずいって、こういう時、ネタがリアルになってしまう黒雨の人生が。
不安になってきた。文学部の事務所とかに電話したくなった。単位を取り直したいと思った。
無駄無駄。あとのまつりとはこの事を言う。
足を早く治して単位の計算のために東京に戻りたいです。
後期だけで登録できたような授業が気がするので、がんばって学校に行こうと思っています。
『神菜、頭をよくしてあげよう』
『神菜、頭をよくしてあげよう』大槻ケンヂ/ぴあ
ISBN:4835600975
新潮文庫から出ている奴によくあるようなコンセプトを持ったものではないエッセイ。内容はオーケンのエッセイ。それ以上に何も言う必要はないだろう。
久しぶりにオーケンのエッセイを読んだのだけれど、読んでいつも思うのは、本気で遊ぶために知識を詰めたい、ということだ。
今回のエッセイでも、黒雨の頭にはインプットされていない固有名詞やらなんやらがでていて、知識欲がわいてくるのだ。なんか。よくわからない欲求にまみれてくる。
勉強ではなく学習欲というのか。学習って言っても学問ではないんだけど。なんだろう。なんかこう、憧れ。憧憬。
人生を生きる上で、ふっきれてみたい。黒雨自身がいつふっきれるのか分からないけどね。それを念頭に。
『僕って何』河出文庫
『僕って何』三田誠広/河出文庫/河出書房新社
ISBN:4041478057
庄司薫と共に買っておいた、不意に芥川賞を読もうキャンペーンのうちの一冊なんですが、時代を感じさせる。内容が。
置き換えればどうとでもなるけれど、庄司薫ほどの力を感じられなかった。
僕って何? という問いに対して、それほど真摯に向き合っていないように思えます。なんか外堀から問いかけてる感じで。題名につけるほどだからもっと直截的に内省するのかと思いきや、主人公の周囲の人々の動きやらなにやらから攻めてくる。そのくせ、問いを象徴化したかと思いきや、廻りのことをシャットダウンして内省する主人公のせいで、ちぐはぐしてました。
ただ、最後に旋盤工と出会ってからラストまでの運びが比較的綺麗だった。その最後の部分のために前半部は我慢したと思うことにする。そこに至るまで何があったかを知るためにであるし、そこに至るまでどういう思考の巡り方をしたかを知らないと、ラストは綺麗でもなんでもなくなってしまうし。
まぁ正直、楽しめなかった。ラストがなかったら投げ出していたかもしれない。んでそこまでラストがいいかというとそうでもなく、綺麗にまとまりましたね、っていうくらいの印象しか抱いていなかったりする。