僕に足りないのは僕自身なんだ。黒雨です。

『ゆのはな』

ゆのはな』(PULLTOP
  ASIN:B000A8SZKO
 http://www.pulltop.com/
 http://www.pulltop.com/gp04/index.htm(製品ページ)
 
 えーっと、以前に『ゆのはな(体験版)』で書きましたので、まああらすじとかは大体そっちにあるので見ればいいと思います。
 GW中に終わらそうと思って駆け足でやってしまったよ。ちょっと後悔。
 
 まぁというわけで、フルコンプリートなわけなんですけれど、まぁ実にこれがよかったですよ。実に? うーん、そこまで楽しいと言うわけではないんだけれど。よかったことは確か。
 いやね、3人いるわけですが、とりあえず桂沢穂波ルートは楽しかったですよ。体験版の時にかいた、主人公が死んでる状態が見える人。やってみてわかったけど、普段は見えないらしいですね。へぇ。残念。
 まぁ他の2キャラは普通です。普通に出来がよいという意味で普通でした。
 とにかく穂波ルートが力入ってるんですよ、このゲーム。何故か。テキストの質が違うし、伏線の回収やキャラクターのシナリオ上このルートが一番しっくり来る。
 そして、やけにエロい。このキャラ。なんだあれ。主人公が給料袋忘れて桂沢家に行くと、オナニーしてるわけですよ。そして「ほなにー」と渾名がつくわけですよ。なんだそれ。無茶苦茶やってるよな、ほなにー。PULLTOPに強者を見た。エンターテインメントだ、あれ。
 
 あと、主人公である草津拓也の性格が実にいい。どっかのサイトでも見たのですけれど、まったくだと思いました。ええと、どこだっけ。PULLTOPだから好き好き大好きっさんところですかね。まぁそれはそれとして。
 エロゲーの主人公というのは、とても「中身」がないものです。エロゲー主人公的な造形ってのは画一化されています。それは、おそらく主人公への感情移入とかの問題を気にしてなのか、優柔不断というより、主体性の欠片すら存在しないからそうなっているというシチュエーションでしかない。
 シチュエーションってキャラクターではないので、そこにキャラクター性を見ようとすると、とても人間味がなくなるわけですよ。そりゃそうだ、キャラクターじゃないんだもの。
 だけれど、この草津拓也は主要キャラクターと同じようにキャラクター造形がなされているので、とても馴染む。読める。
 黒雨の場合、どれかのキャラクターに感情移入するなんて読み方はまったくしないので、主人公がカラッポだとそれほど楽しくないのですよ。エロゲーって主人公の一人称であることが結構多く、個性的な主人公も最近あるけれど、主人公というキャラクターのバックボーンになるような日常会話テキストまで綺麗に作ってある作品、あんまり見ないんですよね。キャラクター造形が中途半端でシチュエーションにしかならない主人公ばかりだったと感じてたのです。
 それがこの『ゆのはな』は、めちゃくちゃ個性的な主人公。背中にギターを背負って所構わず歌い出したり、単純で馬鹿で、謝罪するために五体投地。友達の気の良いイラン人の話だとかが日常会話に不意に出てきたりすることで、キャラクターが支えられていて、そこはかなり評価すべき所なんじゃないかと。
 
 まぁそんな感じで、黒雨のGWは『ゆのはな』町へ行ってましたっていう結論でどうでしょう。あ、ダメか。とてもじゃないけど会話にこんなの出せないわ。

「ライトノベル」との距離感 追記

 ああ、やっぱり何か忘れていると思ったら「ジュブナイルポルノ」についてだった。
 ライトノベル関連で、ジャンルについて書いたじゃないですか。ライトノベルという現象が色んなジャンルを飲み込んでいるっていうの。
 そのなかに、今まではおっさん向けだった官能小説が、いわゆるオタクテイストな表紙をつけて「ジュブナイルポルノ」として出てきているっていうのも、ライトノベルの範囲増大についてとても強いものだと思うのですよ。
 当然、エロゲーのノベライズがライトノベルのレーベルから出ているというのとは別です。あれは、エロシーンがなくなったりしていて、いわゆる「コンシュマー化」後のメディアミックス展開の一形態にしか見えない。
 それが、二見やフランス書院とかが「ジュブナイルポルノ」という枠組みで官能小説を出し始めているっていうのは注目すべき現象の一つではありますよね。
 それにしても「ジュブナイルポルノ」という呼称はちょっとずれてる感ありますよね。でも「ライトノベルポルノ」にしたらより意味がずれそうなんで、まぁその辺はどうでもいいです。
 
 はい、どこで書き忘れたか、まぁ適当に補完しておいてください。短くしようとしてたら、このジャンルについての文章が全く消えてしまったので。