新卒の青臭い憤り

 なんか寝れないので更新してみるテスト。
 
 というわけで、面接に行ってきました。某企業。凄い面接だった。
 まず、小さめの雑居ビルの1フロアを仕切っているだけの社内。フロア一つしかないので、応接室とか何もないので、社員が仕事をしている横で面接。怖いよ。後で噂されてるって絶対。
 
 んでー。面接なんすけど。
 代表取締役が出てきました。あ。うわ。なんか高田馬場に普通にいそう。ポロシャツとかの着こなしが。そう黒雨に思わせた。すごいいい人そうです。社内も雰囲気はよく、なんか社長が「父親」役になってる企業に思えました。
 面接の内容は、やっぱり中途採用枠だったらしく、新卒なのになんで応募したのとか志望動機はそこをメインに聞かれました。
 そして、不意に。
「君、オタク度は高い?」
 答えられません。度って。オタク度とかを測ろうという思考が、オタクの発想なんだと思うんですが。
 そんな質問の順番が激しく気になる展開になってきた。
コミケとか行く?」
「注目している漫画は?」
 とか、常にフリッカージャブが降り注ぐ。
 さすが、私服面接。フランクに責め立てられます。
 ちなみに、漫画では『トリコロ』と答えました。
 しばらく面接が続いて、不意に社長がこんなこと言い出しました。
「あー、じゃあ、小テストをしてみるから。君、美少女ゲームはやる?」
 はい、やります。
「最近何やった?」
 あれ、これテストなのかな? と思いつつ、正直に「Tinker Bell」の『はなマルッ!』をやりました、と答えました。
「いや、メジャーな奴で」
 メジャーな美少女ゲームって言われても困るのですけど。アンソロとか出そうなって意味だろうと思って、CLANNADをあげました。
「ちょっと待ってて」
 ……え、テスト終了? と不安げに思ったら、社長が一冊の本をもって来ました。
「このアンソロジーの中で、面白いと思ったのを5つあげて」
 
 ……はい?
 
「20分で。早くしないと時間過ぎるよ?」
 はぁ。というわけで、アンソロを読みます。正直に言います。全部つまらないです。読む前から知ってます。だって、買ったから。企業研究がここで活かされました。
 というわけで、なんとか5つ選びます。
「選んだ奴、理由を述べて」
 はい。内容がゲームとどのようにリンクしているかという点で着目して……と答えると、渋い顔。
「そうじゃなくて。コマ割とか、画力の点からはどう?」
 黒雨はシナリオ至上主義なんですが。まぁコマ割の上手い作品と、画力という点で表紙をあげました。
 そこから、アンソロジーについて、普通に話が盛り上がります。
 時間が迫ってきたらしく、話が締めに向かいます。
「君、まだ卒業論文あるでしょ?」
 はい、ありますね。
「口頭試問とかあるの?」
 確かあったと思いますが(あいまいだけど、あることにしておいた。よく知らないので)。
「じゃあ、やっぱり学生のうちだと動ける時間も不十分でしょ。というわけで冬に募集かける時期あるから、その時にまた機会があったら志望してちょうだい」
 
 早く言ってよ。
 いや、面接の案内の電話が来る時にも話せたことですよ。面接が始まる前にも。
 
 というわけで、落ちました。
 でも仕事内容が楽しそうなんで、冬に応募するぞー! この企業、社風とか社内の雰囲気とか、そういう点から見てすごいいいぞー!
 特に、2時30分から面接だったんですが、面接が始まってから終わるまでの1時間強の間に、数人の社員が出勤してきたからね。それを見て「もうちょっと早く出勤するように言わなきゃいけないんだけどね」と言った社長の包容力が素晴らしいです。
 
 社長とお話しさせて頂いて、ものすごく楽しかったです。落ちても受けれてよかったですよ。とにかく、ためになりました。楽しい面接というのはこういう事をいうんだと思います。
 実際、緊張してどうしようもなくガクガクしてたけどね。胃も痛くかったし。