『南青山少女ブックセンター(2)』

『南青山少女ブックセンター(2)』桑島由一MF文庫Jメディアファクトリー
  ISBN:4840111758
 
 というわけで、今日ようやく読み終わりました。南青山少女ブックセンターの2巻。
 
 後半読んで正直に「え、反則?」とか思いかけたけど、よくよく考えてみればめちゃくちゃ分かりやすく伏線を張ってあるのがくせ者。いや、ネタバレはしないけど。桑島由一はこれわかっててやってると思う。
 何がわかっているかって、反則だからやらないだろうという先入観を逆手に取った手法って言うことだ。その先入観があるから、あんなバリバリにわかりやすい伏線をあっさり見逃してしまった。この辺りの微妙な構成は、全部桑島由一は感覚だけでやっているんだと推測してます。っていうか、こんなどんでん返しをいちいち考えながら書いていたら、他の部分のテンポが悪くなって話の魅力が半減するだろうってので。
 あと、ようやく男性恐怖症の辺りの設定が回転しだしてきて、案外楽しくなってきました。どうしてくれよう。もう追っかける体力ないはずなのに。