「Salvia」

「Salvia」Ram Jam World
 Salvia ASIN:B00005HIS5
 
 黒雨が高校の時に影響を受けた1枚。
 これはシングルCDなのだが、重要なのはバックで流れる音楽だ。特に2曲目の「melody」なのだが、基本的には同じトラックを続けておりそれがメロディーラインにかぶることはない。時折効果音がボーカルを引き延ばすように入るだけなのだ。
 はてなキーワードには現時点で「デジロック・バンド」と記載されているが、黒雨の中ではそんな認識はされていない。テクノの一種としてこのアーティストを認識している。1曲目の「Salvia」がインストゥルメンタルで入っているが、ボーカルを消したところで魅力がまったく下がらない。Ram Jam Worldが手がけた音楽は歌ではないからだ。
 そう考えるとクラブミュージックと呼ばれる音楽を聞き始める上で、入門的に聞くのにRam Jam Worldは実は最適なんじゃないだろうか。
 少なくとも黒雨が高校生だった時に聞きやすく耳に入ってきたこの曲は、黒雨の原点とも言える一枚なのだ。