『電波男』

電波男本田透三才ブックス
  ISBN:4861990025
 
 ようやく読みました。
 オタクが正しく、負け犬女は恋愛資本主義に騙されてるだけ。恋愛資本主義を脱しろというそんな内容。
 いや、まぁ楽しかったんですが。一つ疑問が。
 なんでこの人、この文体で書いてるんでしょう? Webサイト「しろはた」を見てくだされば、その文体がどの文体で書いたかをそのまま見ることが出来ると思いますが。
 もうちょっと文体と論構成いじくれば、新書に並ぶちょっとよくわからない系統の大塚英志並の事は出来る理論付けを十分にしてるんですよね。
「読み物」として楽しく読むためなら、この文体のままでいいんですが、その割には理論付けの要素が多すぎる。
 何かの意見を言うための「論文」的な要素にするにはこの文体は完全にアウト。
 
 という意味において、どの層に読ませたいのかなんか分からない文章なんですが、その割には装丁とか帯とか見る限り、完全に「読み物」的な楽しさを追求してそうなんだよなぁ。その割には無駄に論理付けしている部分が多すぎて、とても中途半端なんだよなぁ。
 
 ま、いっか。