「ライトノベル」との距離感 その1
ジャンルの呼び方について考えてみようと思いまして。
というのも、前説時に話した経歴を持つ黒雨としては、今では受け入れましたが「ライトノベル」という呼称には違和感があったりします。
というのも、「ライトノベル」という言葉がそもそも最近数年間で定着しだしたもので、以前はそんな呼び方では定着していませんでした。
書店では「ファンタジー文庫」とか「ティーンズ文庫」としてライトノベル全般が取り扱われる区分表示ののぼりがあります。それだけにあらず、昔は書店にこういったライトノベルが置かれるコーナーの書籍表示は一定していませんでした。
ジュブナイルしかり、ティーンズ文庫しかり。
そうやった呼び名が定着していなかった時期こそ、黒雨の読書歴における「ライトノベル」全盛期だったので、どうも現在の「ライトノベル」がしっくりこないのです。諦めましたが。ちょうどライトノベル・ファンパーティー内の作家のコメントで、野尻抱介氏が述べています。
さて、「ライトノベル」という呼称は今でも嫌で嫌でしょうがないんですが、ついに定着してしまった感があるので、もう降参することにします。ともかく言葉が定着したので、ハンドリングしやすくなりました。昨今のライトノベル・ブームの一因かもしれません。
(http://lanopa.sakura.ne.jp/message/noj.html より)
この呼び方の変遷に、ジャンルが内包する何かがあるんじゃないかと思って、ちょっと考えてみようかとむにゃむにゃ思っているわけです。