『いつか猫になる日まで』
『いつか猫になる日まで』新井素子/集英社文庫コバルトシリーズ/集英社
ISBN:4086103621
再読したのですよ。
なんつーか、持っているのは昭和57年の第11刷なんだけれど、まだ「コバルト文庫」になってなくって、かつISBNもまだな時代なんだよなぁ、と思う。
それがあれですよ。
何故か知らないのですが(ラノベブームっぽいそういうのに便乗させようという気なのか?)新井素子の新装版っつー動きがあって、こんなのが出てきた。確か今月の新刊で、書店で見て思わず吹いたよ。
ISBN:4086005956
うわ、何この絵。うん、まぁライトノベル的ではあるけれどさぁ。この新装版は売れるかもしれないけれどさぁ。
でも味がないよね。
というのは懐古主義的な考えなんだろうか。初読は初版が出てから16年後に出た愛蔵版の単行本なんだけれど、ああいう形はとれないものなのか。キャッチーじゃないのか。まぁ……そうかぁ。同じ事を何度やっても仕方ないだろうしなぁ。
まぁいいです。この新装版で、今の中学生あたりの読者が新井素子に触れてくれれば嬉しいと思うのです。そこからSFに行けばいいのだけれど、黒雨は新井素子→星新一→小松左京や筒井康隆と流れていきかけて止まったので。小松左京も筒井康隆もかじっただけで終わっちゃった。ちょっと気合い入れて読みたい所なんだけれどね。
まぁそんなこんなで、黒雨の新井素子再読熱浮上中。しばらくは不意に出てくるよ。