『未来日記(1)』

未来日記(1)』えすのサカエKadokawa Comics A/角川書店
  ISBN:4047138398
 ひさびさ、面白かった。
 ストーリーとしては、タイトル通り、未来のことが書いてある日記を手にした人のサバイバルゲーム。なんか日がな携帯に日記をつけている人々の話。
 携帯に書いてある日記が90日間未来のことを記すようになっていて、それを元に殺し合いをして生き残った人に神の座をやるとかいうゲームに巻き込まれるというなんというか、ファンタジーですよ。
 というわけで、日がな携帯に日記を書いてあるキモイ人が主人公で、ヒロインは主人公のことを観察して日記をずっとつけているストーカーで、基本的にイカれた人が出てくる。
 ストーリー自体は純粋に殺されかける状況からなんとか逃れるという、ある種の王道をたどっているんだけれど、登場人物が基本的にキ印
 だからこそ、王道のストーリーをなぞっているだけでも、読んでいるとやけに皮肉げに響くストーリーへと受け手がわの印象をすり替えてしまう。状況を打破するための努力として、主人公とヒロインが協力するシーンも、主人公が助かるためにストーカーを利用しようとするとても打算的な行為として描かれ、その後主人公が成長したようなストーリーを描きながらも、とても皮肉なところを落としどころとしてもってくる。
 それが演出として活きてて、なんともいえない読後感が味わえるんですよ。
 
 なんか、ひさびさに漫画が面白いと思えたりしました。