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『真剣で私に恋しなさい!(体験版)』

]『真剣で私に恋しなさい!(体験版)』(みなとそふと
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 みなとそふとはなかなかいい仕事をしますよね。あれですね。女性は強いものですね。
 なんというか、青春まっしぐらとしか言い様の無きこの圧倒的な世界感。武闘家たちが集まって友情でどうのこうの。なんというか、懐かしいですよね。ああ、エロゲーってこういう「手に入らなかった青春時代」の投影も確かに出来た。うんうん。こういうのなかったけれども、だが、それに傾倒するのってどうなんだ? ストーリーにしても設定にしてもキャラにしても、アクセントをつけているようで目指すは王道。王道の「手に入らなかった青春時代」を全うするための、青春時代の仲間内のストーリー。そういう意味ではちょっと痛い気もしますが、それこそエロゲーの真骨頂なわけですよ。
 
 で、これって、コンセプトとしては回想ですよね。エロゲーを買える様になった暗い青春を送ったオタたちが回想するわけですよね。んで、こういうオタたちはこの主人公・直江大和のような謀略キャラにあこがれをいだいてはいるが、結局実態としては、現実を美化しても師岡というサブキャラにすらなりきれないわけじゃないですか。端的に個人的な実感から話しますけれど。というか個人的な主観でものをいいますけれど。
 だからこそ思うんですけれど、これなんで主人公が直江大和なんですか。まずは師岡でいいんじゃないですか。ここは。ストーリー的に難あるかもしれませんが、エロゲユーザーというよりかは黒雨はまずはこのキャラの中だったら師岡になれて、その次に大和的な存在に憧れるわけですよ。ゆくゆくでもいいから主人公になりたいわけですよ。
 というような視点から、この青春時代を、集まっている仲間という枠組みをえぐり取るように切り取ったら、そうしたらとんでもなくどす黒く面白い作品になりそうじゃないですか? ただでさえ、多少ゆがんでいる青春をモチーフにした、この作品世界をもう一ひねり加えてよりいっそう面白いものになりそうな気もします。
 
 や、現時点で充分に楽しめそうなんですけれど。なんかよりいっそう歪んで面白いものを見たい黒雨がいたわけです。素直じゃないですね。