超人養成講座

 いまさらなんですよ。全てが今更。だから早く死ねばいいし死んで死んで死にさらせばいいとも思っているんですよ。嘘です。黒雨です。とりあえず「死」という単語を使えばいいとか思ってます。本当です。黒雨です。

 今日髪を切ったんですよ。ばっさりと。いや、うざかったし。
 まぁそんなこんなで切り終わってマッサージを受けてたんですけど不意に問われる訳です。
「スポーツとかやってた?」
 来た来た。この質問が。なんか黒雨さんはそんなことをたまに聞かれるんです。なんか体つきが筋肉ありそうに思われるんですよ。黒雨さんはそいつらに全力で訴えてやりたいんですよ。それ脂肪だから。筋肉の付くべき所についてる脂肪だから。上手い具合に筋肉が収まるスペースに割り込んでるだけだから。体脂肪すごいことになってるから。っていうか虚弱体質だからと。まぁ訴えてやりたいとか言っておきながら直球ストレートにそのまま答えるのが黒雨さんです。
「いや、右肩だけなんかここに筋肉付いているから」
 といって肩をぐりぐりされて痛いから痛いから。ってちょっと待って筋肉? 筋肉ってあの筋肉? 終わってしまって新しい番組始まるのかと思いきややってる内容が前とまったく変わらない新番組が始まってしまったテレビ番組の略じゃなくて?
 え、何? 右は利き腕だからまだしも筋肉ですって? 何に使うのかしら。ねぇ、聞きました? と思考は何故か古くさい井戸端会議で右手に話しかける。右手が割れて口が出来て、
「紛れもなく筋肉だって」
 ナイスフォロー。黒雨さんの思考にナイスフォローはいりました。とまぁミギーはおいといて右腕の使用法を考えるけれども答えは出ない。いや、出てるけど。
「早く言えばいいじゃない。もったいつけてる意味がわからないよ?」
 と黒雨さんの恋人である右手は話しかけてきた。うるさいしうざいし邪魔だし意味がないよ君。答えは全て出ているんだ。こういった無駄な会話でごまかそうとしたところで逆に言葉そのままで提示されているじゃないか。
 だから黒雨さんは恋人じゃない左手で、恋人である右手を殴りつけた。ごめん、君とはやっていけないよ。もう別れよう。もう一発殴りつけたら、右手はもう黙った。ミギーにもならないみたいだ。オッケー、万事解決だよね、きっとこれで。もう一回動き出したら、手首を切ってやろうと思う。
 黒雨さんの右手首に傷が出来てたら、そういう理由なのでよろしく。

 P.S.ネットをやる時間がこのせいで1時間は減ったよ!