ピンチの中の躍動感
- 某出版社
ES持参で受験。でもそれは前日の4時30分頃に仕上げる。
っていうか試験やけに疲れました。受験者は420人くらい?
んで、黒雨さんの様子はどうだったかというと。
●最初のマーク試験
漏れる。
頼むぞ括約筋。最後まで持たせるんだ。お前ならやれる。絶対に。
筆記試験開始後15分して、痛み出す黒雨の胃。そして肛門の締め付け開始。
だらだらと流れる脂汗。その中で数字と対面するのがどれだけ集中力がいるのか、おわかりだろうか。
計算に集中力を持って行かれると、肛門付近で何かがうごめき、外へ出ようとするのだ。
計算に対しての集中力と、肛門に対しての集中力。このバランス感覚が雌雄を決する。だがしかし、残り時間は60分。
必死で計数問題を解き終わり、次のセクションへ。
残りは60分だ。出来る限り条件反射で解ける問題を望み、試験開始。
……計数問題か……
その瞬間、絶望が走り、肛門がエマージェンシーを伝える。
まずいまずいまずいまずい。
そこで5分間停止。
波を乗り越えるとようやく問題に取りかかれる。
だが、人体の機能というのは、意識面の危機感とは別のところに存在するらしい。筆記試験に対しての危機感が、肛門へ全て持っていかれる。
再度停止。10分間。
はっ、と気付くと「残り5分」という声が聞こえた。
うわ、半分白紙。
今しかない。今は肛門への圧力の波が収まっている。今脳内フルスロットルで解き終われ! 解き終われ!
空白は3問。ぶっちゃけてよく頑張れたと思う。
●記述式試験。
内容はわりと普通の試験。
終了十分前に、黒雨はさっきの試験で書いた冷や汗がたたり、くしゃみをしてしまった。
とっさに覆う手。
手に違和感。
あ、大量の鼻水。
え?
一瞬硬直し、じっと手を見る。
え?
やっぱり鼻水。ティッシュは持ち合わせがない。休憩時間にトイレで洗うしか。
ということで、試験中、鼻水を受け止めた左の掌を上に、右手のみで試験。そうとう書きづらい上に、めちゃくちゃ変人。
頭の中には思い浮かんでいるのに、結局書ききれなかったよ! オフラインの知り合いは、黒雨の字が汚いことをしっているだろうけど、この試験はそうとうにひどかったよ!
●適性試験
ええっと、この前に作文の試験があったけど、取り立てる事件もなく終了。
んで、適性試験。
なんか数字が横に並んでる奴、やったことがある人多いと思います。
先日か先々日にちょこっと書いたと思うけど、黒雨は今、左目の下にある表情筋が痙攣する奇病を発症しておりまして。
計算が止まる止まる。うおおお。計算させろよ。どこまで就活の邪魔をするんだよ黒雨の肉体は。
筋肉が痙攣するたびにストップする計算。一瞬焦点が合わなくなり文字が見えなくなるのです。
なんかこう、色々憎みながら試験終了。
……ところで、この試験でもやけに知り合いに出会いました。サークル関係で4人いたぞ。