『僕らの夏 おいしいコーヒーの入れ方Ⅱ』
『僕らの夏 おいしいコーヒーの入れ方Ⅱ』村山由佳/集英社文庫
ISBN:4087472027
このシリーズを読んで「ライトノベル的」と感じてしまったのは、ひとえに文体にあるだろう。「ライトノベル」というジャンルに象徴される文体により、そういう感覚を持って読んでしまう。
ただ、文体を除いてしまえば「ライトノベル」的ではなく「恋愛小説」と捕らえられるだろう。
似たような扱いの小説として茅田砂胡の『桐原家の人々』シリーズを思い出した。ライトノベルとその他の小説の境界線として。
こういったジャンルの境界は、色々なものがあるけど、あざとくそれを狙ってジャンルの境界になったのではなく、自然と中間地点にいるような『桐原家』やこの『おいしいコーヒーの入れ方』にもう少し着目すべきなんだろうね。
と書こうと思ってたら日経キャラクターズ増刊の『ライトノベル大全』が出たわけですよ。
以上。