「まんがタイムきららMAX」11月号 芳文社

 なんかまだ出るんですね、萌えコミック雑誌。そういえばこれ四コマ率低いな。ちょっとした差別化か?
 とりあえず、一通り買っているのは四コマが好きだからなんだけれど。
 頑張っていたりする作品も中にはある。
 けれどそうでないのもある。中途半端すぎる内容で絵だけ丁寧に書いてあったところで、内容に何か変化が訪れると思っているのか。おい。読者ターゲットがそういうところだから売れるっちゃ売れるし、買うっちゃ買う黒雨がここにいるわけだけれど。
 とりあえず、作家が異なるというのに似たキャラクターが多い。萌えとは要素にしか過ぎないということを語っている。それはそれで正しいだろう。四コマというのは他の漫画に比べて情報の絶対量が少ない。そのためキャラクターを説明するためには記号でのみ語る必要がある。記号化されたキャラクター。
 その元になる記号が、矮小なものでしかないためにこういう雑誌になるんだろう。別にそれはそれでもう諦めてみてたりする。でもね、でもさ。毒を吐くキャラクター造形だけは許せないんだ。なんか「かわいい顔して毒を吐く」的なキャラクター。どこにでもいる。しかもそれ以外の要素がないし、毒が毒たりえてない。そういうキャラクターを出す四コマ作家は、竹田エリ新井理恵とかをとりあえず読んで、毒がキャラクターのどのレベルから出てきたのか理解した上で書けと、それだけ言いたい。
 
 それにしてもまだ読むのは、自分の属性にもっとも近いところにある漫画雑誌だからなんだけど、自分の感性からは全くかけ離れているどうしようもない現状がむかつく。
 ヲタ的なものを素直に楽しめたら、多少は幸せだったろうに。