『スケッチブック(1)』

 『スケッチブック(1)』小箱とたん/BLADE COMICS/マッグガーデン
  ISBN:4901926500
 
 えーっと。ものすごく楽しんだんですが、何が楽しかったか自分でもよく分かりません。なんだこれ。
 よく分からない間が、ものすごく天然です。むしろ不思議な空間。読んでいる時は、確かにここにいるのに、どこか田圃の中にいるような不思議な間合いがあって、それが凄く心地がいい。
 読んでて一瞬意味の取れないところが凄くシュール。4コマの一本一本が、ほとんどオチてないんだけど、何故かまとまっている。いや、本当に何故だ。まとまっていると感じさせられたんだけど、読み返しても何もまとまってないぞ。オチもないぞ。なのに十分楽しいぞ。
 不思議だ。作者はこれを考えて書けたんだろうか。それならば天性の感覚が素晴らしい人だとおもう。考えて書いていなくても天性の感覚が素晴らしいんだと思う。
 やばい。ハマった。そのくせに続きを渇望しない。いわば、第二の故郷みたいにどこか落ち着ける場所を持った気分。
 そんな、ある意味ずば抜けた四コマでした。