卒論と体質は比例するのかもしれない。
卒論の指導がありまして。
全然未完成ですが出してきたんです。その下書きを12月3日に返すというスケジュールのはずなのに、黒雨さんだけ携帯のメールに「あ、黒雨くんは11月26日にまた来てください」ってどないやっちゅねん。
黒雨さんだけやばいんですか。そうですか。
そういえば今日行ったら、周りのみんなは6割終わったとか言ってたなぁ。黒雨だけ3割だったなぁ。
まぁそこはそれとして。
卒論指導の後で、黒雨の卒論が話題になったんです。卒論の内容とかそういうのでなくて。
「黒雨が、卒論をやっているときに起こるハプニングは何か」
うん。
ちょっと君たち、そこに座ろうか。
なに、そのハプニングって?
確かにね。
発表前日に事故にあう黒雨ですよ。
大学の入学式4日前に車に轢かれた黒雨ですよ。交通事故に今まで3回遭ってるよ。
小学校の時に歩きながらあくびをしたら口の中に鳥の糞が入るという奇跡的な確率を引き起こした黒雨ですよ。鳥の糞は今まで3回黒雨に直撃したよ。
他にもタクシーの窓から女が飛び降りる瞬間に遭遇したりだとか、立ち読みしていた古本屋の隣が火事で巻き込まれかけたりだとか、就活中に剥離骨折だとか、もうネタはたくさんだよ?
頼むから、卒論ぐらいは音便に出させてください。お願い。心から。
なぁ。
それにしてもさっきから、その「逮捕される」とかいう予想は何? え? 黒雨ってば犯罪者なの? 何よ「入院する」とかってのは。
なんか色々と想像されたんだけど、一番嫌だったのがどれもこれもリアルに想像できる黒雨のハプニング体質なんですが、そこの所、どうなんでしょうか。