『Dear My Friend』

Dear My Friend』(light)
  ASIN:B000C2HUOA
 公式ページ → http://www.light.gr.jp/light/products/dearmy/index.htm
 
 なんていうかね。佳作ゲーだった。
 いや、卒論からの逃避で楽しかったというのもあるのかもしれない。でもそれを差し引いたとしても。卒論という責務を忘れるくらいハマったのは、楽しかったからだという理由を消すことは出来ないじゃないか。
 主題はね。友情。
 しかも男女間の友情はありませんという主題。
 ある意味開き直ってるよね。

 主人公の少年――森川恭一は、その街の学園に通うごくごく普通の男の子。
 売れない小説家の父親と看護婦をしている母親に育てられ、真っ直ぐに……とは言えないまでも、取り立てて道を踏み外すこともなく、用意されていたレールの上を走り続ける毎日だった。退屈で、刺激の少ない日常。多少は不満を感じないでもなかったが、友達という名の仲間たちと共に過ごす毎日は、それなりに楽しいと感じられるものだった。

 だが、その日から、彼の生活はほんの少しだけいつもとは違うものになっていく。
 きっかけは、恭一の父親が一人の孤児を自宅に引き取ってきたこと。恭一と同い年で、久城麻衣とかいう名前の、可愛いらしい女の子である。父親曰く、身よりのない彼女の里親になることにしたのだという。

 突然「家族が増えました」などと言われても、恭一には戸惑うことしか出来ない。それは引き取られてきた少女も同じの様子。だから、二人は友達になることにする。一緒に暮らしているとはいえ、友達が増えるだけなら問題はない。そんな風に思いこもうとする。恭一は自分の親友達にも麻衣を紹介し、新たな仲間に加えていこうと試みる。

 一つの変化を除き、何も変わらない日常。
 ……でも、一つの変化が何かを変えつつあることを、
 誰もがひっそりと感じている――。

http://www.light.gr.jp/light/products/dearmy/index.htm

 まぁこんな感じのストーリーなんですが、なかなか良い感じなんですよ。キャラクターが。そして声優が。北沢都香役の九条信乃が最高です。えーと。この人って籐野らんじゃないの? 同一人物だと思われるのですが(追記。キーワード見てみたらやっぱり同一人物だね。とりあえずバンザイだね)。まぁそんな声です。そして黒崎小麦役の金田まひるに、永村冴香役の一色ヒカルですよ。どうですか!
 この声だけで満足でしょう!
 うん。満足した。声に見合うキャラクター描写がきちんとあってオッケー。日常会話のテンポもオッケー。問題なし。
 各シナリオは、実に王道。王道。うん。王道。王道なゲームです。純愛系エロゲーというのは、こういうもんなんです。それにキャストが良くてイラストがよくて、ストーリーがほどよい感じなら、もうこれはやるしか。
 まぁそんな感じで久々に「萌え」的な感情を持ったよ。黒雨の中にそんな感情がまだ残っていたなんて驚きだね。というか現実から目を背けるために強制的に「萌え」た気がするんだけどそこらへん黒雨の精神状態はどうなんだろうね。
 というわけで、客観的な評価は出来ないんですが、黒雨は十分楽しみました。ええ。そりゃあ現実から逃げれば楽しいわけですが後が怖い。っていうかこれゲームの感想文として成り立ってないよね。
 
 結局の所、黒雨は「ゲームをやっている自分」を楽しんでたんだから。
 
 それはともかく。
 各シナリオでもファンタジーというか超能力を持ってました系だったり、家族と恋愛感情とのごたごただったり、三角関係だったり、一度の過ちで妊娠ルートあったり、それぞれきちんと書き込んであったあたりは評価高いです。
 なんていうか実に佳作。
 最優秀佳作賞とかそんな感じ。
 シナリオ中に、きちんと友情と恋愛感情とを書ききって、最終的に友情っていう感情を切り捨てるあたり、コンセプトをもったシナリオライターだと思います。
 なんか嫌なことでもあったのか。
 
 それはそうと。
 CG100%にするためシナリオ進めたんだけど、幼なじみの男からバレンタインに本命チョコをもらうCGとか、やめようや。そんなの。しかもそれをやらないと後一枚が埋まらないってやめようや。なんか落ち込むからさ。
 いや、キャラクターが描写されてて数少ない「萌え」心を燃やしていたところにそんなCG持ってこられて、黒雨は凄く萎えました。
 
 もう「萌え」なんていらない。