「このライトノベル作家がすごい!」

「このライトノベル作家がすごい!」『このミステリーがすごい!』編集部・編/宝島社
  ISBN:4796645578
 
 今日、スーツを買いに行ったんです。欲しくて。リクルートスーツじゃないのが。あと、色々小物が入り用だったので。
 裾上げした奴を取りに再度店に向かう途中に、某格闘ゲーム(メルなんとか)をやりに行くジョの字と遭遇。ちょっと話すと、なんか「このライトノベル作家がすごい!」がもう出たらしいと聞いたので、買いに行ってきました。
 すぐ読んでみた。
 いや、面白いよ。これ。「このライトノベルがすごい!2005」を読んだ時、そういえば感想を書くタイミングもやる気も逃して書かなかったなぁ、と回顧しつつ。
 前の奴は、なんかランキングで出てくる作家とかアンケート主軸で「ライトノベル」本らしさがぶれていたし、企画もなんだか読書欲をそそられない感じで、ともかく作ることに終始していた感を持っていたのですけれど。*1
 今回の「このライトノベル作家がすごい!」が面白いと思えるのは、編集部が主導で、区切っちゃってみているから面白い。全面に賛同出来なくとも読めるものってのはなかなか。
 まぁ作家の都合上でインタビュー出来なかったりとかそういうのはあっただろうけど、紙面前面に渡って作品でなく作家を取り上げ続けるっていうジャンル本って案外読めるものですね。 
 それにしても、作家取り上げてこの薄さで(内容でなく物理的な)本が出せちゃうジャンルってライトノベルくらいだよね。隆盛激しいっちゃそうなんだけど、ランキングという形式取らなくてもジャンル本出せるなんて。薄さで。
 まぁ、ライトノベルって、紆余曲折しつつも、とても狭い*2ジャンルだから出来た荒技かと。
 
 んで、この本の後どうするんだろうね。
 新人作家とか? 過去の作品掘り出すとか? 面白かったんだけれど、この先どうするのか、というかどうなるのかがまったく見えないので興味深かったりするんだけど。

*1:でも作ることに確かに意味はあったと思ってます。ただ問題は今後どう発展させるかにかかってる感満載。

*2:売り上げとか刊行点数とか人気とかいう意味ではない。追記しておくと今後の事も指してない。単純に過去を振り返って最近ちょっと広がっただけって事を言いたいのですよ。