「出光コレクションによるルオー展」東京都現代美術館
なんといいますか、感覚と感情の剥離といいますか、本能と無意識の剥離というか。言葉では説明出来ないけれど無理矢理説明しようとするならそういう形な情感を抱いたのですよ。
本能的な部分でとてもぐいぐい引っ張られるように感じ入ったのに、無意識部分では認めようとしてくれない。感覚ではもの凄く惹かれているのに、感情では楽しんでない。美術館に行ってここまで感覚と感情が乖離したのは初めてだったので、一人内面の振幅にやられてグロッキーになってました。
うーん、楽しげなのになんで感情面で納得してないんだろう。
「辱しめを受けるキリスト」なんかはとても好きでした。あと「《ミセレーレ》28 “われを信ずる者は、死すとも生きん”」なんかが。連作ものは結構楽しいんですが、《受難》とか《流れる星のサーカス》は感覚面でも感情面でもひっかからなかったので、まぁそんな感じです。