『GUERNICA IN MEMORIA FUTURI〜新機軸による蘇生〜』
『GUERNICA IN MEMORIA FUTURI〜新機軸による蘇生〜』ゲルニカ/テイチクエンタテインメント
ASIN:B00006RTJL
ゲルニカ20周年記念完全盤。
このアルバムは凄い。
ゲルニカの三作『改造への躍動』『新世紀への運河』『電離層からの眼差し』を完全収録した上で、シングルカットまで収め、ライブバージョンまで入れ、デモテープ版まで入れ、おいおい何でもありだなっていうアルバム。
だから『新世紀への運河』『電離層からの眼差し』を持ってたけれど思わず購入した逸品。
ゲルニカの音楽性というのは大層意味が分かりません。歌詞もそうだし、音源もそう。何やってるんだか分からないからこそ、こちらの胸を大層打つ。脳髄にずぎゅん来ちゃうよ。
繋がれた電池 回りだすコイル
描かれる磁界 飛び交わす電子
唸り出す電磁石の力
クギをクリップを
ピンをコンパスを
たわわに鉄を吸い付ける
コイルが回ると磁力が出来ます。そんな「磁力ビギン」。
歌詞の世界観は基本そんな感じで大体大丈夫かと。日本語として意味は通じるけれど、それに意味はないという事においては、大体の曲がこれと同じ。
こういう歌詞がどんな音源を引き連れるかというと、それが細野晴臣をバックについてるためか、ゲルニカはなんやかんややらかしてるのです。
ファーストアルバムはシンセサイザーで。セカンドアルバムからは、テクノの下にオーケストラサウンド。それがぐるり混ざって浮き上がって出てくるこのサウンド。もう、脳髄にずぎゅん来ちゃうよね。
ゲルニカは現在だと手に入りづらいかもしれないけれど、その労力に見合うだけの価値はありまっせ。めっさありまっせ。