なんでこんな結末に?
はてなTシャツ欲しい!
そう日記上で叫んだはてなTシャツが当選した僕は、これを来てさっそく街を歩くことにした。
「あ、それってはてなTシャツですよね?」
声をした方を見ると、そこには同じくはてなTシャツを着た女性が。
「そうですよ。あなたが着ているTシャツもはてなTシャツですね。出来ればidをおしえてくれませんか?」
「ええ、もちろんですよ。これが私のidです」
彼女はメモ用紙にidを書いて僕に渡した。それを受け取ると同時に僕も手帳の一部を切り取ってidを渡す。blackrain。僕のid。
「サイト名はなんて言うんですか?」
彼女は聞く。
「『カラッポ。nothing』という何もないサイトなんですけれどね」
「そうですか。……あれ? どこかで見た気がするんですけれど……。家で見てみますね」
「僕も、家に帰ったら見てみますね」
「それでは」
こうやって僕と彼女は出会って別れた。
僕は家に帰り、パソコンを付ける。
はてなダイアリーに記載してあるメールアドレスに、一通の新規メールが来ていた。
──こんな人だとは思いませんでした。
Fin.