『ランジーン×コード』
『ランジーン×コード』大泉貴/このライトノベルがすごい!文庫/宝島社
ISBN:9784796678827
あー、そういえば結構前に読んでました。これ。新レーベルとかいう。
端的に感想を述べるのであれば「わからない」っていうことになっちゃうんですが、これって面白いんですか? 面白くないんですか?
読んでてまったくわかんなかった。面白くなくてわかんないんじゃなくて、面白いのかどうかの判断基準がまったくない感覚。個人的な趣向を振り返ると「ライトノベル」という言葉に違和感を覚える古臭い考えの持ち主である自分には、すでに判断しようがないんですよねー。
この作品は、年度版を刊行している「このライトノベルがすごい!」のレーベルから刊行したっていうことから考えると、いわゆる最近の読者層に向けて銘打たれたライトノベルなわけですね。ってことは、ライトノベル読者としてはかなりおっさん感覚な自分は、面白い面白くないっていうのは、そもそも前提から判断しようがないとは思っていたんですよ。
それがふたを開けて読んだら、本気でわからなかったので、これがジェネレーションギャップなのかと思っています。
ジェネレーションギャップなんて。びっくり。
もはやおっさん感覚。
ビートルズが画期的だった世代の人間が、たとえば今のミュージックシーンでビートルズと全然別ジャンルの曲を聞いたとしたら、良し悪し以前に、まずその音楽が「わからない」ってのが来ると思うんですよ。
それとまったく同じような感覚で読んでました。
だから、単純に文字を追うということでストーリー内容は把握しているんだけれど、もはや小説という読み方じゃなくて機械的に文字を追うような、論文を読むような感覚にしかならなくて。
面白いの? 面白くないの? どうなんだろう。
もう、この作品が一般的に面白い作品なのかどうかだけ今から調べればそれでいいや。そんな感じでした。