会話の方法論。

 黒雨は人と会話することが苦手です。よくありがちな出だしです。没個性という奴です。それはさておき会話のキャッチボール。意図と意図のぶつかりあい。ああ、なんて難しいのやら。
 というわけで、黒雨が会話でよくとる方法が「投げっぱなし」なのです。もう会話でもなんでもなく、思いついた単語をぽんと振ります。相手が反応したら発展しますが、相手がスルーしたら自分もスルーです。拾ってくれなきゃ会話が続きません。
 そんな会話のスタイル、だんだん無理を生じてきたっぽいです。
 なんかバイト先でもサークルでも「投げっぱなしに困る」という意見がちらほら。困った。黒雨の投げっぱなし会話スタイルがこうも開花したのは何故かというと、就職活動のせい。うん。
 それまでは会話に割り込んで何かツッコミを入れるというスタイルだったのですが、「何でもいいから話す」という姿勢が身に付いたのです。就職活動中、面接は全てアドリブで思いついたことを話すようにしてました。考えていたことを思い出す方が、アドリブより辛かったので。志望動機すらその場で即興。
 それが就活を終え、気が抜けました。
 そうなると、適当にぽんと投げてしまいがち。
 これはきっとよくない。
 かといって会話が苦手に育ってしまった黒雨はどうすればいいのか困ったのです。
 
 誰か脚本書いてくれないですかね? もう黒雨の人生ごと脚本を書いてくれて構わないんですけど。
 そんなぼやき。眠いから別にオチとかないまま投げっぱなします。