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「唐招提寺展」東京国立博物館

見聞録 Art

唐招提寺展」東京国立博物館
 http://www.tbs.co.jp/p-guide/daiji/index-j.html
 唐招提寺展のはずなのに現代アートを見ている気分にしかならなかった。
 というわけで、展示は盧舎那仏坐像〜鑑真和上像への流れ。間にデジタル映像とか挟んで美術におけるデジタル媒体の活かし方とか宣伝してるっぽくてやや萎える。試みとして間違っていないと思うんだけどもう一押しあってもいいんじゃないだろうか。
 鑑真和上像をトリに持ってくるのは当然の流れなんだけれど、現在修復作業中の唐招提寺の中身を宣伝したり、途中には金堂のふすまばっかり強調したりで。まぁふすまも唐招提寺なんだけれど、あれ昭和五十年の作品だったりするじゃないか。いや、あの東山魁夷の障壁画はとてもよかったんだけどね。あんなふすまがあったら生活できないよ。触れないもん。だから密室になっちゃうよ。んで、それだけ障壁画をフューチャーしている中での鑑真和上像の展示。背後にはこの東山魁夷の障壁画があって、めっちゃ不思議空間になってた。鑑真像が障壁画から浮く浮く。楽しいっちゃ楽しいんだけど、どこか違う気がした。
 印象に残ったのは、東山魁夷障壁画、金堂隅鬼、鑑真和上像ってところ。案外盧舎那仏坐像は印象に残らなかった。
 それよりも1階にあるモロに現代アートな写真群はなんだ。コラボレートって奴ですか。そしてその写真の逆側にある親子で触れあうみたいなコーナーに濃い内容の展示物(主に仏像)を出しておきながら、そこに記載する文章が子供(小学校低学年くらい)向けの文章になっていて激しく萎えた。あの注釈はなくせ。せめて親が子供に教えられるくらいにしておいてくれ。