現実感をともなう鬱とか

 現実から目をそらそう。
 
 今日、面接に行ったところ、大変残念な出来あがりになったので、おそらくかなり高い確率で落ちました。
 面接会場に入ったら、社員6人対黒雨1人の個人面接で、2年前に活動していた就職活動をフラッシュバック。そう、今やっているのは「就職活動」なんだ。ただ単に他社へお話にうかがった訳ではない。「就職活動」をしているのは、何故かと問われれば、それは「無職」だからなんだ。
 これまでの「就職活動」は役所手続きやら、打ち合わせめいた面談が多かったので、つい失念しかかっていたのだけれど、新卒の頃の長くかかった就職活動と同じか、それ以下のフィールドに立っているっていうことを、めまいのようにフラッシュバック。
 
 そのとたん不意に「現在無職である」という実感が、現実感が、時間がたってようやく実感として沸いて、一気に鬱に。
 面接中に一気にテンションが自由落下して、死にたくなった。面接どころの話じゃなかった。それ以前の問題が山積していた。面接官の質問以前に自殺願望の処理の仕方とか、一種の躁のようなテンションで襲いかかる鬱のような精神に対しての対処法とか、そういうところが重要だった。
 面接まで会社の待合室で待たされているときもそうだった。新卒っぽい形だったので、そのころから精神的な調子が悪かった。 そんときは、ひさしぶりに緊張しているなぁ、面接とか全然慣れたはずなのに、と思ってたんです。
 全然勘違い。
 緊張っていうか、ただ単に鬱の前兆で、面接中に鬱で鬱で、最終的にはから笑いとかあげかけてた。
 これまではゴタゴタの最中から「この際楽しんでやる」とか、変なハイテンションが続いていたけれど、『トムとジェリー』方式のあれで、突っ走っていたら何時しか崖へ突進していって地面がなくなっているのに前へ進んでいただけだったんです。「あれ? 地面なくね?」と理性では気付いてるんだけれど、どこか信じれずに前に進もうとしてたんですが。
 
 今日、ようやく地面に落ちました。
 もっと早くに落ちているべきだった。面接の最中にフラッシュバックするんじゃなかった。
 とりあえず、現実から逃げ出します。面接が終わって、速攻で『PRINCESS WALTZ』を買った。本気で心のよりどころ。現実から目をそらしたくなったんだ。
  
 いったん落ちたら簡単だ、はい上がればいい。ようやく地面についたんだから、足がかりがあるはずなんだ。ただ、回り込まれるまで「にげる」コマンドは使わせてもらう。
 7回くらい「にげる」を使ったら、きっと「かいしんのいちげき」が出せるに違いないんだ。