『学校を出よう!(5) NOT DEAD OF NOT ALIVE』
『学校を出よう!(5) NOT DEAD OF NOT ALIVE』谷川流/電撃文庫/メディアワークス
ISBN:4840227810
凄い凄い凄い凄い。
谷川流は、挑戦的だ。
ジャンルで言えば、要素的に考えればSFとして捕らえられるんだろうけれど、そんな枠で考えてはいけない。この作品は単純に、もっとも素直なやり方で「小説」とか「世界」とかいう「概念」って奴をぶっ壊しにかかってる。
まだ前半が終わっただけだけれども『学校を出よう』の1巻を読んだ時に感じた以上の恐怖だ。谷川流に「小説」って奴をぶっ壊されるかもしれない。
次の巻を待ち望む。この壊される感覚が楽しくてしょうがない。フィクションとか物語という考え方が持つある種の異常さに真正面から立ち向かっている『学校を出よう!』シリーズを読まずとしてなんとする。
絵とかで引くな。ライトノベルを読まないって人も、いいからこのシリーズは読んでみて欲しい。黒雨はそう言いたいのです。
読んだ上で受け付けないのならそれでいいんだけど、ね。