仮労働終焉劇(下)
というわけで、アルバイト的な労働というかそういうものが終わりました。今日が黒雨が小銭を稼いでいたバイト最終日。
つーわけで、今まで飲んでた。なんかすげえ酔ってます。泥酔してないからまぁいいけどさ。お酒はたしなむ程度から。
なんかバイト最終日。何をやっていたかというと、お客様が持ってきた紙袋にある「TIS」の文字を使って一言ネタを言い合うことを一生懸命やっていました。なんの紙袋かは未だにわからないわけですけど。TIS。なんだそれ。
何やってんだか。
黒雨は「(T)虎と(I)一緒に(S)心配性」とか「(T)トイレに(I)行ったら(S)シロガネーゼ」とか相変わらず無責任な発言ばっかりしていました。そんなカウンター内の馬鹿話を聞いた黒雨の知らない誰か、聞かなかったことにしてください。
本気で、こんな人間を働かせていたうちの店を心配している酩酊状態。酩酊! 酩酊は良いことですよ。なんかもう人間の本心とか出るからね。気持ちよく出るからね。前屈みに出るからね。
というわけで、酩酊状態なので何も言えないけれど、有終の美は飾れたんじゃないかなと、この酔った頭で考えるのです。酔ってるのは良いことだ。これはさっき書きましたが、酔っているので仕方がないのです。酔っぱらいは何度も同じ話をする法則。これを裏切ったら真の酔っぱらいとは言えないぜ。
酔ったらモンゴイカが待って居るんだと思うこの精神は、もう何だかなんかの呪いを感じつつ黒雨は今日も生きていました。
今日の黒雨は死にました。さようなら。