『バッカーノ! 1931 鈍行編』『バッカーノ! 1931 急行編』
『バッカーノ! 1931 鈍行編 The Grand Punk Railroad』成田良悟/電撃文庫/メディアワークス
『バッカーノ! 1931 急行編 The Grand Punk Railroad』成田良悟/電撃文庫/メディアワークス
あー、くだらねぇー。
というわけで、おもしろかったです。
成田良悟は言うなれば「エンターテイメント」というコンテンツを、文章という媒体で提供することに長けている作家である。
その中でもとりわけ『バッカーノ!』というのは、そこに文学的な何かだったり、読後感だったり、読んで感銘を受けたりといったものは、一切ない。中で人が死のうが、自分の思う正義を貫こうとしてようが何だろうが、単純に「馬鹿騒ぎ」の一言で片づけられるシリーズものなのだ。
そこはある種の突き抜けが必要である。テーマ性だとか、そういったものを一切破棄して、エンターテイメントに特化するという小説。小説ってものが溢れかえった現代だからこそ出来る、嗜好品っていう作品なんですよ。
これはジェットコースター的な読みものですよ。不良集団やら不死者やら殺し屋やら快楽殺人者グループやらテロリストに頭のネジがいかれたカップル。それぞれ視点がぐるぐる回りながら最終的にゴールにたどり着かせるストーリー。
あー、くだらねぇ。楽しい楽しい。
はてなのキーワードには「電撃文庫らしい珍品」と書かれていたけれど、果たしてそうか。逆に電撃文庫はリアルバウトなフィールドだから、どんな作品でもちょっとした一線を越えていれば電撃文庫らしいっちゃ電撃文庫らしいものになると思いますが。
どちらかというと、バッカーノ!シリーズは、映像化できなさそうだけれど、映画っぽい作品という気がします。
ま、そんなことはどうでもいいので、ようやく成田良悟を集めようと思っているところなんですよ。ええ。中途半端な集め方をしてしまったので。