バイト2日目<上>就職活動

 アルバイト2日目の前に面接。
 
 B社に行ってきました。
 B社の最寄り駅ホームに着いた瞬間にT社から面接の連絡が入ってきてびびる。ホームだと騒音で電話が聞こえないから電話に出ながら息を切らさない程度に急いで改札口へ向かったので疲労。その時点で面接とかどうでもよくなった気分なんだけれど、そのままUターンせずに向かった黒雨の精神力に今後の期待が持てるところでしょう。成長株です。きっと。
 んで、面接。
 ここは前回の面接でアルバイトか業務委託かってことで話が進んでいたので、今のアルバイトが始まってる関係上断ろうと思っていたんです。それが、なんか今日聞いた話だと、試用期間で業務委託で、半年〜1年で契約もしくは正社員という話になったので、それはありかと思って断ることをやめる。
 
 気がつけば、黒雨の面接はいつのまにか普通に中途採用試験へと扱いが変更しているような、そんな感覚。
 断るつもりだったから、面談に対して特に何も考えていなかったのだけれど、とてつもなく酷いローテーションで一切の抑揚なしに淡々と呟くように話す黒雨の姿は個人的に好感が持てるところですね。相手が「こういうところは黒雨くんにとってはどうなのか」と、黒雨がその会社に対して不満に思いそうなところ(主に黒雨が仕事のフィールドとして持ち得ないような仕事内容だということ)を提示してくると、その話に答えているようにみえるくせに回答になっていない、黒雨の思ったまま話を展開していた。
 
 あと、それでも最初断るつもりもあったので、現在考えている就職活動計画が一段落するであろう7月じゃないと入社できないと伝えると向こうは渋ってきた。というか、それまでは、ほぼ優先して入れてやるムードだったんだけれど、
「それだと他でも選考している人がいて、その人が優先になるかもしれないけれどいい?」
 という向こう側の【てめぇこっちは知り合いの紹介だからって優遇して扱っていく予定だったのにそんなに他の選考も受けるなんて、ちょっとおかしいやないか。っつーか、本当にうちに入りたいと思ってんのかワレ】というような内容の質問に対して、
「いいですよ。まぁそれもいろいろありますし」
 と、あっさりと何をぼかしたのかすらわからないぼけた回答。本音のままだったりする。本音とは【入社することを考慮しますが、即断で入るなんて返事できない】という内容です。
 
 嘘も話も下手だけれど、本質をつかないところは得意なんです。
 
 というわけで、選考の結果を1週間経ってから連絡して、もし縁があれば役員と会ってもらうと言われました。もし通過していたのなら今度こそ辞退しようかなぁ、と思いました。