僕はここでしか話さない。 

 なんとかレポートを書き上げてサークルへ。暇だから。
 サークルの学年誌富士見ミステリー文庫について熱く語っていた後輩となんかものすごく久しぶりに話したんだけど、徹夜明けの脳にはきついので、明日黒雨の持つ富士見ミステリー文庫についての雑感を書くとします。
 
 黒雨が働きだして色んな経緯を経て痔になったら、きっと「痔になりました。黒雨です」という出だしで日記が始まるんじゃないかな的な事をその場で言われたんです。
 ほっほう。
 色々とその場では黙秘権発動しましたが、とりあえず書くとします。
 黒雨は過去既に、長時間座っていると肛門にピリッとした電気信号のような痛みを感じてピクピクと白魚のように跳ねてしまう高校生時代を過ごし、結構必死に痔は治しました。
 中学生の頃に水虫になったこともあります。
 
 黒雨はここでしか話さない。非リップサービス

『カオスレギオン02 魔天行進篇』

カオスレギオン02 魔天行進篇』冲方丁富士見ファンタジア文庫富士見書房
  ISBN:4829115785
 
 行進するだけでも結構楽しめるよね。
 というわけで読み終わりました。
 なんというか、もう話の内容を知った時点で黒雨は冴木忍の『<卵王子>カイルロッドの苦難』シリーズを思い出しました。
 いや、あったんですよ。似たような状況の話が。両方とも故郷を捨てて新天地へ向かう行軍を描くストーリーなんです。似たような話でも、差異があって楽しめます。
 冴木忍は行軍する街の人々を、メインキャラクター達の視点から見ていく形がメインで、なかなかにいい出来です。
 んで今回の『カオスレギオン』なんですが、どちらかというと策謀というかシュミレーションゲームをやるようなタイプですね。一応、行軍する人々の心理なんかを描こうとしていますが、どうしても駒としての感覚。
 戦国武将になって天下統一するようなゲームやってる時に「民が一揆を起こしました」って表示される程度のものでしょうか。例えるなら。下手な例えだけど。
 どちらかというと、今回の小説は読者に策略を通してシナリオ読ませていく感じっす。
 だから行軍の人々の描写なんかは別に薄目でよかったんです。ただ、書く人違えば、そうバリエーション多くないような状況の物語でも自然と違う視点になってるんだなぁと重いながら、うつらうつら読み終わって、ほどよく楽しみました。
 以前にも言ったように、『カオスレギオン』は富士見ファンタジアの最後の良心になるシリーズだと思ってますよ。