『神様家族(1)〜(4)』

神様家族桑島由一MF文庫Jメディアファクトリー
神様家族2 発育少女』桑島由一MF文庫Jメディアファクトリー
神様家族3 桃色貯金』桑島由一MF文庫Jメディアファクトリー
神様家族4 シャボン玉ホリデー桑島由一MF文庫Jメディアファクトリー
    
 ISBN:4840108102 ISBN:4840108714 ISBN:4840110034 ISBN:4840110344
 
 というわけで、筆記試験の出来にヒスを起こした黒雨さんは、まんがの森へと向かい、『神様家族』シリーズを全巻購入し、それを読むのであった。

 んー、眠いから簡潔に書くけど、最近の風潮のラノベっすね。んで技術は伴っていないかと思ったら以外に持っていやがる。不意打ちでかまされる話がすごくきれい。ラブコメで文体が「きれい」っていうのもどうかと思うんですけどね。一気に読んで思いました。着実に技術を付けてきてるって。
 2巻までは『撲殺天使ドクロちゃん』のはじけてないバージョン? あまり意味無いかなぁとか思っていたんですが、3巻で片鱗を見せ始め、4巻で大爆発を起こしてます。4巻の「クラゲ少女」は、やられた。やられた。やられた。
 あんな不意打ちされたら食らうわー。

 もっとも注目すべきなのは、勢いだけだった1巻の世界観を3巻で怒濤の増補しているところ。あんだけ軽薄な世界にすごく奥行きが出ました。3巻はリセットの巻と名付けよう。黒雨が勝手に。(ちなみに、3巻のストーリーは、それこそパターンの連続。それでも『神様家族』シリーズにおいて重要なのはやはり設定の増補。増補のための形骸化されたストーリー。いや、多分本気で執筆はしてるんだろうけど、設定増補を優先してるから)
 その3巻でいい味を出し始めた世界での初めての話(世界観の増補とかを抜きにしてっていう意味で)が4巻。ものすごく手探り。1、2巻とは全く印象が違う。成長しすぎ。あとは少し残っている視点のブレをただしてくれればそれで。