『人生を降りる―哲学的生き方のすすめ』
『人生を<半分>降りる―哲学的生き方のすすめ』中島義道/新潮OH!文庫/新潮社
ISBN:4102900365
今日、実家から送る段ボールに詰めてしまうので読み切りました。こんな風に頑張って読むべき本じゃなかった。もっと、なんというかゆったりと読みたかった。
黒雨の場合、人生を半分も降りれません。スタート段階から五分の一はずれているんですが、半分まで達することは出来ないのではないかと考えてます。
とりあえず疑惑精神を意識的に発動することが出来ればいいなぁ、って思いますねぇ。黒雨の場合、それはまるで発作のように存在を疑うんです。特に漢字を。
ないですかね。漢字が信じられなくなるっていう時。黒雨は結構あります。漢字は表意文字ですが、意味をなしてるなんて信じられないとか。たとえば「黒」っていう時なら、パソコンで漢字変換したんだから、つめたいって意味の「冷」はこの表記であっているはずなんですが、どうも自分のなかでしっくりこない。違う。っていう事。ないですかね。
どっちかっていうと、疑惑精神っていうより、黒雨が脳に障害を持ってて、言語とか文字とかの記号で表された物を認識できなくなるっていう方が、それこそしっくりきそうな発作ですが。
まぁ作者が哲学者なので、哲学的な色々についても言及してますが(哲学研究者についてとかも)、概ね一般的な人対象に書かれた(よく使われている意味での普通の人は読まないだろうとしても一応対象にして書かれた)本なので、読んでみるといいと思います。
こんなサイトを読める神経があるなら、よっぽどこの本を読むべきだと思いますが、如何か。