こんなにも汗をかく僕だから

 昨日受けた筆記試験は、明日に速達で結果が届く。次回選考が15日予定だから、前もって今日の夕方以降もしくは明日の朝に連絡をすると言っていた。
 しかし、明日に速達ということは、今日の夕方には結果がわかっているはずなので、確実に今日に連絡がくるはずなのだ。
 
 携帯電話を前にずっとバイトをしている。
 ひたすら汗。焦る。電話は来てない。それが焦る。今にして思えば最低の作文だった。おとなげない作文だった。
 だから挽回をさせて欲しい。そう願ってしまう。
 こんなにも僕は鬱になったじゃないか。
 
 つまりは、おそらくは自分が自覚している以上に志望していたんだ。この精神状態を経緯に、僕は現在受けている企業の志望順位を確定させた。
 本来は黒雨は、志望順位を確定するのは好きではない。取らぬ狸の皮算用的な発想には、意味がないと本気で思うから。
 でも、順位を付けて、そこがダメでもという発想をしないと、落ち着きようがないんだ。
 
 今はただ否定されることが怖いんだ。
 否定されて当然という頭に切り換えないといけないのに、ひとつ否定されただけで、まるで世界が終わってしまうかのようだ。こんな精神状態では、何も出来ないに違いない。