ツメアト
引っ越しの爪痕は片付かない。
夜になり1人。
寝床を作って1人。
この部屋は床が寒くて、明日はじゅうたんと熱を遮断してくれる厚いカーテンを買おうと思わせる。
そして引っ越しに疲れた身体と心を、あわてて作った寝床からふわふわと中空に泳がせてみれば、引っ越ししたての時にいつも感じる喪失感がどこからともなく漂ってきて、やっぱり自分を苛むんだ。
失った何かと得られた何かの天秤はどちらに傾こうか迷ったまま。
どっちつかずのなんとも言えない感情は寒さに血走って、僕は相変わらず寝付けない夜を過ごす。
明日もきっと。
耐えられないので寒さのためにじゅうたんとカーテンを速攻買いました。
買ったものが重くてまだ家に帰れてません。
今日は朝から会社の自販機で100円玉を入れようとしたら失敗し、自販機下に転がって気分が盛り下がっていたら先輩に財布差し出されたり残念な日でした。