公園で僕らは絆をみつける。
黒雨はリハビリ中です。リハビってます。今日は足の指辺りをまだかばって歩いてしまっているので、そこを使って歩いていました。
公園から公園へ歩き続けます。公園を巡っているのは、単純にベンチがあるからです。第一スポット弁天公園にて、中島望を読んでいました。
すると左側に猫が。猫の鳴き声が。
振り向くと、小学生が猫と戯れています。のどかです。実にのどかです。そんな雰囲気の中、黒雨は読書を続けます。
すると後方から猫の鳴き声が。
またか、と思い振り向くと、浮浪者が。よく空き缶とか集めているホームレスがいました。猫と戯れている小学生に近づいて、猫と戯れています。猫の鳴き声がやけにうまいです。
別に悪いとは言わないんだけど。公園のベンチでたばこふかしながら中島望を読む松葉杖を持った黒雨の隣で、浮浪者と小学生が猫と戯れている。
この画って相当に異様だと思うんです。
前方で落ち葉を燃やしていたおばあさんが、こっちをチラッと見て目をそらすんです。
どないせいっちゅうんじゃ。
しかたないので、無言で立ち去りました。何もしなかったけど、何かをすることも出来ないっていうか、何かをするという選択肢すら存在し得ない、微妙な空気。
これが絆って呼ばれる何かだと思います。