「The Man In The Moon」
「現代ポップス考。」(http://haji.blogtribe.org/)というサイトの企画に参加してみる。
テーマは月。月に関する曲。
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Fleming pie「The Man In The Moon」
月の中に住む 物憂げな横顔は
きっと君だから
まだあてなく この道をさまよう
風に吹かれ涙飛ばすよ
広いこの世界 どんなに探しても
君の代わりはいない
月が泣いている 僕にはそう見える
君を失くした哀しみで
この歌詞は「月=君」という単純な図式だけでは語れない。
曲名に「The Man In The Moon」。直訳して「月の中の男」。月を見ていてかいま見えた横顔を、君を重ねて見ている姿勢なのだが、あくまで見ようとしているもしくは見えてしまっているというスタンスなのだ。
『月が泣いている 僕にはそう見える』というフレーズに表れている。あくまで君を失くしたから「僕にはそう見える」だけなのだ。
月を見て感傷に浸っているイメージと、君とがオーバーラップしていながら、現実感は失わない、その微々たる揺らぎが歌詞に込められている。