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いや、眠い。眠い度満点です。合歓って「ねむ」って読むんです。眠いんです。合歓の意味がわかりません。黒雨です。
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●某出版社
今日はホントに受けました。昨日のように片方が結婚式に化けたりしていません。でも結婚式の二次会とすれ違いました。
なんか黒雨さん、結婚式に呪われてませんか。
●某出版社S
というわけで、また朝から筆記。シロガネーゼの街ですよ。そこにおわします明治学院大学って、構内に花とか育ててたね。道路沿いにツツジとか咲いてやんの。
黒雨さんは、おやつ替わりにツツジの蜜をなめる幼少期を過ごしていました。
なんか、この時点でもう筆記試験とか負けた気分。
あと、なんかやたらと知り合いに会う。そんなにみんなS社行きたいのか。それともエントリーシートの選考は学歴フィルターだったのか。何とも言えない。
試験自体はなんか本の問題で答えられました。サークルのおかげで、本のタイトルと作者の知識くらいなら増えました。全然読んでないけどな! でもダメ。途中で眠くて。寝たから。普通に。
どうなんだろね。
ところで。
筆記と筆記の間が4時間ほどあったので、友人と合流しました。新橋で合流して歩いていたら、見えたのはビックカメラ有楽町店。記念に(いわゆる複合的意味という奴)で、ふらりと足を踏み入れて、何も買うものないしとっとと出てきてふらふらと。
いや、暇だな、おい。
実は二人とも忙しいはずの身なんですけど。友人は有楽町から、また筆記試験のために旅立ちました。実家の岡山へ。
黒雨は、まだ時間に余裕があったので、ふらふらと有楽町を歩いて、みかけた献血ルームに行って血を抜いてきました。
献血、好きなんですよ。なんつーかいいですよね。血が抜けるのって。ほら自分でやろうとすると、リストカットになってしまって精神科につれていかれるじゃないですか。リストカッターだから連れて行かれるんじゃ黒雨の希望じゃないんです。黒雨は希望としては、このありのままの精神状態で、精神鑑定にひっかかりたいんです。
それはそれとして。
隣の女子高生らしき人、血管に針を入れられて泣くくらいなら来るなよ献血なんて。よっぽど迷惑じゃね?
まぁとりあえず、女子高生の泣き声に耳を澄ませながら血を抜いていました。
変態じゃないよ! 黒雨は変態じゃないよ!
というわけで、とりあえず次の筆記の会場付近へ向かい、隅田川沿いで黄昏れてました。
川沿いを歩きながらたばこをふかす。
なんか、なんつーか。気分がどう頑張っても「リストラを家族に告げられないリーマン」にしかならない。
きっと、黒雨には若さが足りない。
『学校を出よう! Escape from The School』
『学校を出よう! Escape from The School』谷川流/電撃文庫/メディアワークス
ISBN:4840223556
谷川流の小説は恐ろしい。面白いのだ。ただのエンターテイメント小説に見えて、ギャグがあり、キャラクターがあり、そこまでしていながら、作者に限りない悪意がある。
涼宮ハルヒシリーズの方でも薄々感じていたけど、こうも現行の2作に悪意があふれていると、末恐ろしくある。
そこまで悪意が溢れている小説なんだ。そのはずだ。読後感はそこに集約される。だがしかし。
しかし、この小説は完全にライトノベル、ジュブナイルと呼ばれる系統に積極的に身を置くだけあり、ギャグの展開がほどほどに上手かったり、悪意を感じないまま読み進めることが十分に可能だ。話の展開自体が面白いと思えるエンターテインメント。それにつきる。
なのに、そこに意図的に悪意を加える。その悪意は、主人公の精神を揺さぶる明確な悪役めいたキャラクターに存在せず、その周辺をふらふらと揺らめいている。
この技量は、評価されるべき技術であるかと思う。
この作品のラストシーンがああなるのも頷ける。というか、ああいう終わり方でないと、黒雨はとても読む気になれないというか読めないし、最後の最後で今まで積み上げてきた全てを崩壊させなくて良かったと安堵するくらい。
というわけで、十分に堪能してみたりしました。