『空想少女綺譚』
ISBN:4776713942
ひどくコマ割が前衛的。前衛的? なんか違うな。独特? なんか違うな。
そうか、効果的か。
というわけで、一ページの紙面を全て使おうとしないコマ割は好きです。なんというか視線の流れが自然に行えて、その流れに併せて書かれています。んで、死角になるところには何も情報を書かないあたり楽しい。
ストーリー的には、おとぎ話要素が強い。成年系のコミックだからセックスシーンを必然的に使っている感じ。その必然差に嫌味がなくてよかったです。でも、別にそれ以外でも書ける人だと思うので、一般誌で書く時にどんなテーマを持ってくるかが読んでみたい。そんな作家。
まぁ短編集だから気の抜けたコメディタッチのものとかやってたり無茶苦茶でした。
あー、絵はものすごく下書きタッチな感じ。だから成年マーク付きの奴持ってるけどまったくもってそういう実用性はありません。というか実用しようという発想が出てこない。