『てのひらのエネミー 魔王城起動』
『てのひらのエネミー 魔王城起動』杉原智則/角川スニーカー文庫/角川書店
ISBN:4044300011
なんか、いじめられっ子が魔王になった話。
なったからって、別にどうするわけでもなくただ翻弄されてます。
なんていうか、本気で序章を読んだだけでしかないので、とても読後感が空白です。そのうち四巻が出るらしいですが。読み続ける体力が黒雨にあるのかな。
さっきも書いたように、本当に序章でしかない一冊なので、物語の起伏もそれなりにしかなくて、盛り上がれませんでした。というか、リーダビリティが少ないです。途中から何故か義務感で読んでました。何に対しての義務かはわかりません。
続編を読んでから評価が分かれるタイプですね。っていうか最後のシーンは反則でしょう。これから急に魔王になってしまった主人公の葛藤が始まりますよ、的な引き。続刊を読まない限り、この物語を本当に読んだと言えないような作り。
そんなんだったら、次の巻に収録される分も、もうちょっとこの巻に含めて欲しい。設定説明とかだけじゃ、楽しめない人間だっているんですよ。そこからどう展開するか、それが見たいんですよ。
そんな一冊。続きは買うのかどうかわかりません。