『涼宮ハルヒの分裂』
『涼宮ハルヒの分裂』谷川流/角川スニーカー文庫/角川書店
ISBN:9784044292096
つーわけで、ひさびさに読んだものを日記で取り上げます。
新刊が出たので、買って読みました。
買ったときに後輩と「これがあたりかはずれか賭けをしよう」と話したのですが、二人とも「はずれだと思う」と言い切ったので、勝負はどちらにせよイーブンですね。そうですね。
んで、読んだんですが。
基本的に、「涼宮ハルヒ」というシリーズに関しては、『涼宮ハルヒの憤慨』の感想にて書いたように、とっくに終わってしまって別シリーズになってしまっている、という意見に変わりはなく。
つーか、最初のころにやった話からしてみれば蛇足のよーな気がします。何をどうやろうとしても、いったん物語が完結してしまった地点へしか収束しないのであれば、蛇足にならざるを得ないだろうなーっていうのがあるんですが。
それはそれにしてもですね。
中途半端すぎるんですよ、この刊。
前述したような「蛇足」になるのか、それとも巧くことを運んで物語として成立させているのか。判断のしように困る。
一冊で収まってないのもいいとこで、それなら「前編」とか「1」とかつけてくれよ、と言わんばかりの突き放しぶり。
風呂敷だけ広げられてるんですよ。
あの後半の構成は何なんですか。あれをどう持ってくるんですか。
そして、次の巻はいつ出るんですか。本当に出るんですか。
そこらへん不安要素しか出ないのですが。
メディアミックスで売れすぎたことによる弊害って奴ですかね。
売れ出す前は、がんがんに書いていた気がするんですが。
なんにせよ、「学校を出よう!」の方をお願いします。
というわけで、それでは。