『涼宮ハルヒの退屈』
『涼宮ハルヒの退屈』谷川流/角川スニーカー文庫/角川書店
ISBN:4044292035
これもおもしろかった。
っていうか二巻の『溜息』いらないだろ、と思った。
これは短編集ですが、その短編集は一巻の世界観を補足説明しつつ、きっちりそれ単体で面白い構成になっている。キャラクターのためのストーリーと、ストーリー展開のためのストーリーがきちんと混ざった展開。
あー、世にある萌え小説、これを多少は見習え、っていっても無理か。これはある種特殊派生の事例な気がする。ここまでうまくいくのは稀なケースだと思うんです。
それは世の中にいる作家の質か、それともジャンルの特性上の問題なのか。
そこらへんは、自分で書いてみれば結論が出るのでしょうが、黒雨さんは自分に不向きな事はやらないのでわかりません。
とりあえず、三巻である『退屈』も十分楽しめました。まる。