Novel

「ライトノベル」との距離感 追記

ああ、やっぱり何か忘れていると思ったら「ジュブナイルポルノ」についてだった。 ライトノベル関連で、ジャンルについて書いたじゃないですか。ライトノベルという現象が色んなジャンルを飲み込んでいるっていうの。 そのなかに、今まではおっさん向けだっ…

「ライトノベル」との距離感 その3

まぁ前回「ライトノベル」ってのはもはやジャンルとは呼べなくなってきているのではないか、と書いたんですが。じゃあなんだという話。 ライトノベルとは、現象なんだ。 つまり、ライトノベルってのはジャンルとして捉えるにはあまりにもジャンルを崩壊しす…

「ライトノベル」との距離感 その2

つーわけで、ジャンルの呼び名の変遷についてちょっと前回触れたけれど、全然大した話を進めてないですよね。まぁ相変わらず、適当にだらだら書きますが。あ、考証とか裏付けとかまったくやってない印象論だという事も最初に付け加えますね。 ま、そんなこん…

「ライトノベル」との距離感 その1

ジャンルの呼び方について考えてみようと思いまして。 というのも、前説時に話した経歴を持つ黒雨としては、今では受け入れましたが「ライトノベル」という呼称には違和感があったりします。 というのも、「ライトノベル」という言葉がそもそも最近数年間で…

『大沢さんに好かれたい。』

『大沢さんに好かれたい。』桑島由一/角川スニーカー文庫/角川書店 ISBN:4044713014 つーわけで、桑島由一、角川での新刊ですね。飛ばしてますね。 正直、スロースターターという印象を持っていたのですが、どこをどうやっても続編に持ち込もうとしないこ…

『神様家族(6)鉄棒工場』

『神様家族(6)鉄棒工場』桑島由一/MF文庫J/メディアファクトリー ISBN:4840112533 ああああ、もう由一はやってくれますね。やってくれますよね。おおおおお。 本当によく持ち直したと思いますよ。1巻2巻がアレですが、3巻以降の持ち直しは凄いです。5…

「ライトノベル」との距離感 前説

最近、薄々と分かってきた。ライトノベルと呼ばれるジャンルと黒雨の間の距離感が。 その事に触れるにつれ、まず黒雨のライトノベル遍歴について、自分のためにも整理したいと思う。 黒雨が本当に初めて現在ライトノベルというジャンルについて触れたのは、…

『スクラップド・プリンセス サプリメント3 聖地に流れる円舞曲』

『スクラップド・プリンセス サプリメント3 聖地に流れる円舞曲』榊一郎/富士見ファンタジア文庫/富士見書房 ISBN:4829116587 おかしいな。本の整理していただけのはずなのに、なんか一冊読んでたよ。 というのも、段ボール封入予定本の中に一冊だけ未読…

『禁涙鏡事件』

『禁涙鏡事件』上遠野浩平/講談社ノベルス/講談社 ISBN:406182404X これほどまでに惰性で読めるとは。惰性万歳。うーん、前作までは惰性といえども多少は楽しんで読んでたのに。今作、黒雨は読み終えたのは惰性以外の要素が何もなかった。 以前はまだ何か…

『CARNIVAL』

『CARNIVAL』瀬戸口廉也/二次元ゲームノベルズ/キルタイムコミュニケーション ISBN:4860321286 上記のゲームの7年後の世界。ゲームと同じシナリオライター。 九条理紗の弟である洋一を主人公として、姉の逃亡の真相などを探っていきます。 まぁ、ゲームと…

『絶望系 閉じられた世界』

『絶望系 閉じられた世界』谷川流/電撃文庫/メディアワークス ISBN:4840230218 黒雨は、これを傑作と呼ぼう。 誰が認めなくてもだ。 谷川流はおそらく、エンターテイメントに特化しただけの小説が嫌いなんだろう。そういうのを嫌って嫌って嫌いぬいた上で…

『涼宮ハルヒの動揺』

『涼宮ハルヒの動揺』谷川流/角川スニーカー文庫/角川書店 ISBN:404429206X だんだんと感想書くのがめんどくさくなってきているのは、この文章を読む皆様方おわかりのようで、正直めんどくさいんだけれど。 なんというか涼宮ハルヒを読みました。うん。 回…

『デュラララ!!×2』

『デュラララ!!×2』成田良悟/電撃文庫/メディアワークス ISBN:4840230005 成田良悟は面白いよね。うん。 キャラクター性をここまで活かせる作家というのもめずらしくて、ストーリーがいかに破綻しようとキャラクターがその間隙をパテで埋め尽くすような勢…

『重力ピエロ』

『重力ピエロ』伊坂幸太郎/新潮社 ISBN:4104596019 寝れないから読んでました。読んでから寝ました。3時間も寝れたよヒャッホウ。寝た挙げ句に朝から行動出来るなんて黒雨は神がかってませんか。あ、勘違いね。そうね。 まぁそれはそれとして伊坂幸太郎。…

『GOSICKⅢ 青い薔薇の下で』

『GOSICKⅢ 青い薔薇の下で』桜庭一樹/富士見ミステリー文庫/富士見書房 ISBN:4829162732 前作の時に、これはミステリーじゃなくて冒険小説なんだ、と書いた。 まぁ今回もミステリじゃなかった。楽しかったけど。 なんていうか、このシリーズに限って言えば…

『我が家のお稲荷さま。』

『我が家のお稲荷さま。』柴村仁/電撃文庫/メディアワークス ISBN:4840226113 え、これ金賞なの? というわけで、第10回電撃ゲーム大賞金賞受賞作です。え、これ金賞なの? なんていうか、そこまで読める作品じゃないと思います。類型化された小説だったな…

『タマラセ 探偵はドリルで突つかれる』

『タマラセ 探偵はドリルで突つかれる』六塚光/角川スニーカー文庫/角川書店 ISBN:4044707022 タマラセ二冊目。楽しいですよ。 『タマラセ』は魂裸醒という能力者の話なんですが、前作で舞台となった平塚市を引き継ぎ、平塚市内で出現してきた魂裸醒の話。…

『好き好き大好き超愛してる。』

『好き好き大好き超愛してる。』舞城王太郎/講談社 ISBN:4062125684 あ、なんかするりと入ってきた。 なんだろう。前に読んだ『みんな元気。』とかよりよっぽど分かりやすい。そりゃあそうか。物語が「愛」に篭められて篭められて篭められていたら、読める…

『青の化石』

『青の化石』冴木忍/富士見ファンタジア文庫/富士見書房 ISBN:482912413X というわけで、この本なんですが、懐かしいですね。第一回のファンタジア長編小説大賞の佳作が、この本の一作目「星空の天幕」ですよ。もうね、読んでて涙が出そうだった。こんなラ…

『食卓にビールを(3)』

『食卓にビールを(3)』小林めぐみ/富士見ミステリー文庫/富士見書房 ISBN:4829162902 最近、まったく本読まないのに本だけは買う生活をしていたので、一生懸命読もうと思います。というか、もう本を買う金はない。 というわけで、以前に買った小林めぐみの…

『ネコソギラジカル(上)十三階段』

『ネコソギラジカル(上)十三階段』西尾維新/講談社ノベルス/講談社 ISBN:4061823930 このシリーズって、一旦踏み外すと何も楽しめなくなるんですね。 というわけで、黒雨は楽しめませんでした。 以上、って終わりたい気分だけどまぁ多少は色々書きます。…

『鏡姉妹の飛ぶ教室』

『鏡姉妹の飛ぶ教室 <鏡家サーガ>例外編』佐藤友哉/講談社ノベルス/講談社 ISBN:4061824147 講談社のWeb連載でやった奴が、ようやく、ようやく、ようやく本になりました。おめでとうおめでとう。と、黒雨は佐藤友哉ファンなのでそこは応援しますが、この…

『南青山少女ブックセンター(2)』

『南青山少女ブックセンター(2)』桑島由一/MF文庫J/メディアファクトリー ISBN:4840111758 というわけで、今日ようやく読み終わりました。南青山少女ブックセンターの2巻。 後半読んで正直に「え、反則?」とか思いかけたけど、よくよく考えてみればめち…

『みんな元気。』

『みんな元気。』舞城王太郎/新潮社 ISBN:4104580023 今手元にないから各短編の詳細わからないけど勢いで書きます。つまりは、いつもと変わらないと言うことです。 というわけで、舞城王太郎の短編集なのですが、表題作「みんな元気。」はあまりに抽象的す…

『しずるさんと底無し密室たち』

『しずるさんと底無し密室たち』上遠野浩平/富士見ミステリー文庫/富士見書房 ISBN:4829162848 うわ、面白い。 なんか上遠野浩平の文章を読んで久々に面白いと思いました。なんていうかね、惰性で読んだわけです。惰性。だらだらと。そりゃあもうだらだら…

『てのひらのエネミー 魔王城起動』

『てのひらのエネミー 魔王城起動』杉原智則/角川スニーカー文庫/角川書店 ISBN:4044300011 なんか、いじめられっ子が魔王になった話。 なったからって、別にどうするわけでもなくただ翻弄されてます。 なんていうか、本気で序章を読んだだけでしかないの…

『シャンク!!ザ・レイトストーリーvol.2』

『シャンク!!ザ・レイトストーリーvol.2』秋田禎信/角川スニーカー文庫/角川書店 ISBN:4044299021 というわけで、久々に読んだ本が秋田禎信です。 何故って、黒雨さんってば秋田信者じゃないですか。と書いてもシラネーヨ的空気が漂うかと思われますが、そ…

『西城秀樹のおかげです』

『西城秀樹のおかげです』森奈津子/ハヤカワ文庫JA/早川書房 ISBN:4150307725 なんてすげぇ本なのだろう。震撼するしかなかった。なんというか、馬鹿さに。 こんなタイトルだったら名前負けしそうであるが、とんでもなく内容がファンキーだ。何がかって、…

『ソウルドロップの幽体研究』

『ソウルドロップの幽体研究』上遠野浩平/祥伝社ノンノベルス/祥伝社 ISBN:4396207859 手短に。 なんかこう、上遠野浩平は中身がないような話の中で鋭く本質を突くというのが持ち味だった気がしてたんだけど、なんだろう気のせいだったか。 なんていうか、…

『返して★勇者さま!』

『デビッターズ 返して★勇者さま!』桑島ユウキ(桑島由一)/二次元ドリームノベルス/マイクロデザイン出版局(キルタイムコミュニケーション) ISBN:4944000936 なんつうか、まず色々解説することがあるよね。なのでそれからね。 まず、この「桑島ユウキ…